生徒に周期表を全部ノートに書いてもらいました! ~青年協力隊として途上国で理科教育しています~
こちらのブログに来ていただいて、ありがとうございます。
今日は普段の私の授業について紹介したいと思います。
マラウイの中高等学校で、化学を教えています。しかし、教科書は先生しか持っておらず、生徒はそれをうつしていくだけです。生徒は教科書を持っていません。
マラウイの生徒たちはすぐに「私たちは肌が黒いからPoor」、「物がないからできない。」と言ってきます。
甘ったれるな!!
カツを入れるためにも、生徒と一緒に周期表のノートに作りました。そして、それを参考資料の一部にしてもらえたらなと思っています。
作り終えた後は、生徒も全部覚えようという気持ちになったようです!
今まではたくさんの言い訳をする生徒たちでしたが、
それには私もうるっときました。
というわけで、先生もがんばります。
目次
今学期の授業の範囲はこちらに書きました。今学期が最後の学期ですね。(2017年3rd Semester)
1.まずはノートに周期表を全部書かせる
(20までのパターンと、すべてのパターン)
はじめは、20番目まで最後は全部書きました。後半の元素は本によって情報が更新されていなかったのですね。追加はネットで調べて書きました。
今は、118まで全部発見されているようです。これを知った時にはいつの間に全部そろったのかと思いました。
てっきり、後半ウンウンのオンパレードと思いきや(笑)
118番までもう元素が発見されていました。
生徒のやる気は素晴らしく高く、今では全部を覚えようとしています。
大人よりも子供の頭のほうが柔らかいですから、すぐにできそうですね。
(周期表のマス目づくり)
先生も考えながら、書いていかないと黒板に周期表が収まりません。生徒も同じでみんな定規を使って、なんとかノートに収まるようにマスを作っていきます。
(全部書き終わった書き終わった!!)
(一生懸命うつす生徒)
こちらは1から20番目までの基本的元素です。
生徒の書いたノートです。
びっちり書かれていますね、これには私も感動しました。
2.Atomic structure
1年生には授業の始めに、出席をとっている間に生徒を指名して周期表を書かせています。生徒たちに毎回書かせて、忘れないようにしています。
(通常授業で書く、簡易版の周期表)
原子構造(Atomic structure)の授業の時は、下記のような表を水素からカルシウムまで書いていきました。
(水素からネオンまで)
(ナトリウム~カルシウムまで)
電子配置を書き込んである、原子構造です。これも私が最初に一つずつ書いて、生徒にノートを写させていきました。
(原子構造 アルミニウムから硫黄まで)
(原子構造 ナトリウム・マグネシウム)
本はこれが、一番わかりやすいですね!
日本人にはこちらがいいかもしれません。日本語で書いてあるのでわかりやすいですね。
コーラー等のボトルキャップでAtomic structure の教材はたくさん作りました。
こちらに紹介しています。
3.語呂合わせ
水平りーべーのマラウイ版がありました!!
日本人はこれを使ってみんな覚えますね。
「水(H)兵(He)リー(Li)ベ(Be)僕(B、C)の(N、O)船(F、Ne)七(Na)曲がる(Mg、Al)シッ(Si)プ(P)ス(S)クラー(Cl、Ar)ク(K)か(Ca)」
マラウイにもあったのです!
Henry Hendryson Live Beyond Blantyre Can Not Offer Free News Nanga Maganiza Alipo Sister Pick Some Chlorine Argon Komanso Calsium
生徒から教えてもらいました。
4.周期表をクイズにも使っています
私が名前を言って、生徒が探す。空いた時間にみんなで、その原子が何番なのかを調べさせています。
マラウの学校の化学は日本のような選択科目ではなく、必修科目です。苦手でも得意でも全員が授業を受けるので、どうしても理解力に顕著に差がでてきます。
生徒は授業の内容が理解できなくなると、騒ぎだし授業が成り立たなくなります。まして、外国人が外国語で授業を行っているわけですから、、。
なるべく、生徒が理解できるように聴覚的な教材を使って生徒の興味を引きつけて集中力が持続するようにがんばっています♪
生徒に手書きの周期表を作ってもらいました。
マラウイの教育制度についてこちらにまとめました。