マラウイ-教育制度
マラウイはイギリスの植民地だったこともあり、イギリスの教育制度が採用されています。
学校での教育言語は全て、英語で行われています。他のイギリスの植民地の国々と同じような環境のようですね。例えば、香港とか。
そして、マラウイにも日本の指導要領に準ずるシラバスも存在しています。内容は盛りだくさんで、本当にこのシラバスでいいのかと思わざるようにはいられません。読み手に課題を与える、シラバスですね。
どういう仕組みで教育が行われるのか以下で説明していきます。
目次
- Primary School --8 years
- 学費は無料
- テキスト・制服は実費
- 日本との違い
- 卒業試験があります
- Secondary School --4 years(Form1-4)
- University Bachelor’s Degree--4 years
- 略語について
(とある日の授業風景)
Primary School --8 years
小学校は8年間で義務教育、無償である。修了時にPrimary School Leaving Certificate Examination(PSLCE)を受験する。
1994 年に初等教育の無償化を導入した。今でこそ無償化は珍し
くないようです。
(教室が足りないときは木の下が教室になります)
学費は無料
政府の方針で、何年か前からか無料になりました。義務教育であるはずですが、学校に行っていない子供も村には存在しているようです。
テキスト・制服は実費
お金はある程度かかります。これらは自分で用意しないといけません。
日本との違い
初等教育は8年生で、Standard と呼ばれ、Standard 1 ~ Standard 8の生徒が学んでいます。
留年制度があるため、生徒の年齢はばらばらです。
卒業試験があります
卒業と同時に国家試験があります。その結果次第で、下記のSecondary schoool に進学できるかどうかが決まりです。
Secondary School --4 years(Form1-4)
合格するとSecondadry school(4年制の中高等学校)に進学ができる。
2年時修了時に、Junior Certificate of Education(JCE←今年度で廃止)
を受け、 Malawi School Certificate of Education Examination (MSCE)を受ける。
MSCEの合格者は大学や専門学校に進学することができる。
Secondary school も2種類のタイプがある
SS (Secondary school)
CDSS (Community day secondary school)
(Cluster内にSSが1つか2つ、複数のCDSSが存在する)
基本的にはグループ単位で活動する
Secondary school全日(DAY)と定時制(OPEN)がある
全日制:政府から選ばれた生徒たちが通学
定時制 : 政府から選ばれなかった生徒たちが通学
University Bachelor’s Degree--4 years
マラウイには国立の大学が4つある。私立の大学が複数存在する。単科大学2年がそれ以外に存在する。よい大学にはいるために、初等課程においてもより学校に入ろうとする傾向が日本よりも強いように感じる。知識が得れば得るほど、マラウイで就業することよりも、国境を超える交通・通信手段も発達しているため周辺国へ出稼ぎに行く人々も存在する。矛盾だらけのマラウイ社会において有能な人材が国内に残り、社会に貢献できるような組織作りが必要であると感じる。
英語教育はPrimary Schoolの5年生から始まり、Secondary Schoolではすべて英語で行われる。
Primary School以降は学校が生徒を選び、通学させる。選ばれなかった生徒や試験に合格できなかった生徒は通常の授業以外に行われている授業に参加して勉強する。生徒は基本、教科書を持っていない。
略語について
MoEST:The Minstry of education , Science and Technology
MSCE:the Malawi School Certificate of Education Examination
JCE:the Malawi Junior Certificate Examination
GSCE:the General School Certificate (GSCE)
Secondary School(SS):クラスターの中でトップ校
Community day secondary school (CDSS):地域内でいくつかある
1年半住んでみた感想として、マラウイでは 中間層の子どもは比較的教育環境の恵まれた公立校に通って、貧困層の子どもたちは質の悪い教育を受け続けることになっていsまっているような気がします。
教育格差は広がるばかりである。
記事更新日2017年05月19日
記事公開日:2015年11月11日
マラウイについての情報をまとめました。
英語での情報です。
Southern and Eastern Africa Consortium for Monitoring Educational QualityIn
Education in Africa