マラウイ協力隊ブログ

シンガポール視察の旅 

 

 先日、学校の研修でシンガポールに行ってきました。これまでに、シンガポールはすごく発展しているよとよく聞いていました。

 

どんなくにだろうかと期待していきましたが、期待を裏切らない国でした。

ただ、感動の連続でした。

 

 

1.シンガポール概要 

マレー半島の南端、ほぼ赤道直下に位置するシンガポール。国土面積は722㎢で、東京23区(619㎢)よりやや大きい。

 

国全体が1つの都市である。国名はサンスクリット語で「ライオン」を意味するsinga(シンガ)と「都」を意味するPura(プーラ)から。

 

国旗は、人類の平等と融和の赤色、純潔と美徳の白色、5つの星は国民の自由・平和・進歩・平等・正義を意味し、三日月は若い国家の発展を実現するとの決意が表現されている。

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(街中)
 

人口563万人(18年6月時点)のうち国民・永住者は397万人で、中国系が約7割、マレー系13%、インド系9%と多民族国家の体をなしている。公用語は英語、中国語(北京語)、マレー語、タミル語の4つ。たいていの人は数カ国語を話す。

 

宗教もイスラム教、道教、仏教、キリスト教などさまざま。

日本との時差は−1時間で、東京(羽田・成田)、名古屋、大阪、福岡、那覇から直行便が飛んでいる。所要時間は約6時間半。

 

(2019年度版 シンガポール教育旅行ガイド より)

 

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(華僑はこうやって、中国から船で移動したようです)

 

1.携帯電話と地下鉄カードはこうやって手に入れます!

 両方とも空港で販売しております。

携帯電話はSIMフリーの電話にSIMを差し込めば使えます!

だいたい、1000円ぐらいで100GBと通話時間もそれなりに長かったと思います。

 

 

私はこちらの携帯電話はアマゾンで8937円で購入しました。

カバーもついているので、お得だと思います。

 

 

2.博物館が充実しています!

National musetum

シンガポール国立博物館です!外観もすごいですが、中身も素晴らしいです。日本で見ることができない展示もたくさんあります。

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シンガポール博物館 概要             

シンガポール国立博物館は、1887年にその歴史が始まった同国最古の博物館。建築物そのものも歴史的な趣を残しており、シンガポールを象徴する建築物の1つだ。同国の歴史と文化を分かりやすく展示している。1819年のラッフルズ卿の上陸、英国植民地時代、第二次世界大戦、そして先進的な都市国家に発展する現在までを時系列に沿って学習できる。戦後の歴史では、急成長する国家が直面する課題をいかに乗り越えていったかを知ることができる。また日本占領時の様子なども伝えており、外から見た日本の歴史といった視点を持つきっかけになる。シンガポールは日本軍によって占領されていたときは照南島と名づけられていた。日本では見ることができない展示品がたくさんあり、中立的な立場で展示物は説明書きがついてある。日本以上に、展示品を様々な国々から集められており、日本に見ることのできない展示品も数多くあった。博物館内が宮殿のように華麗で豪華なことに驚いた。

 

Botanical garden

国立植物園も国花である、蘭が咲き誇り美しいです(^^♪

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シンガポール植物園 概要             

 2015年にシンガポール初の世界遺産に登録されたシン ガポール植物園は、約160年にも及ぶ長い歴史と、東京ドー ム17個分に相当する82haもの広大な敷地を誇る。園内に は、3000種のランを鑑賞できるナショナル・オーキッド・ ガーデンや250種以上のショウガの花が咲くジンジャー・ ガーデン、6haにもなるレインフォレスト・ゾーンなど見学す るだけでも環境教育につながる見どころがある。 植物の数の多く圧倒されことや、シンガポールの国花である蘭の品種も非常に多い。

 

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(植物園の一部) 



 

3.調和のとれた多民族国家!

あとは、私の感想になります♪

 

シンガポールでは、人こそが最大の資源と考えられており、国民への教育政策が充実していると感じた。1965 年にマレーシアからシンガポールは独立した時、貧しい国であったが英語を公用語として、実力主義や奨学金制度を充実させ有能な人材育成に成功したと考える。多種多様な民族・言語・宗教を抱える歴史的背景を持つシンガポールには民族間の調和を図れている世界でも珍しい国と感じた。世界と比較して、新しい国シンガポールがOECDのPISA調査の最新結果によるとトップになる要因を知りたかったので、視察をすることで日本との違い、教育手法が効率よく行われていることが分かった。

 

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(植物園風のカフェ)

 

1多民族国家であるが統一されている

多民族主義:華人系、マレー系、インド系民族の構成であるが、 どの民族にも平等な政策を掲げている。 実力主義:家庭の収入に左右されず、誰もが奨学金制度を利用できる等、教育補助が充実している。国歌斉唱と国家に対して宣誓も毎日しているとのことであった。

どの毎朝、国家斉唱と国旗掲揚を実施する。M Schoolをちょうど訪問した時は国歌斉唱中であった。その場にいた教師から、日替わりで英語・中国語・タミール語・マレー語で国家を斉唱していると教えてもらった。多民族国家であるシンガポールの統一を図るために国歌斉唱を行い、国民の団結力を上げていく秘訣なのかもしれないと感じた。ちょうど、訪問時は建国記念日の1週間前であったので町中はとても祝賀ムードが漂っていた。

 

2 教授法は分業制

一人の教師が担当するのも2教科までである。それも、同じ教師によって同じ学年のすべてのクラスを担当するわけではなく、複数の教師が関わっている。私は依然大手中学受験塾でアルバイトをしていたが、教師側も得意な科目しか指導しない。生徒も習熟度別のクラスに所属している。シンガポールはそのあたりが中学受験の大手塾と似ていると感じた。習熟度別のクラスの運営のほうが効率よく勉強できるとのことである。日本の教師は生徒との関わりを強く求めるように感じた。しかし、OECDのPISA調査の結果を考えるとそれが成績に直接影響しないように感じる。もしくは、シンガポールでは児童に対して効果的な生徒との関わりがあるのかもしれない。ただ、2日間の訪問でそこまで知ることはできませんでした。

 

3 国家試験

 小学校6年生になるとPSLE(Primary School Leaving Examination)を受ける。このPSLEの結果で将来がほぼ決まる。PSLEの結果でSecondary Schoolのコースが決まり、大学や市職業訓練校への進路が決まる。児童も親も必死なるのは非常に理解できる。訪問したT school では児童たちが国家試験でよい結果を出したいため、児童の願望と書かれた紙にほとんどの児童が国家試験で具体的な点数を書き込んで○○点を取りたいと書いていた。日本人が考える子供の達の将来の夢のような、なりたい職業を書いていた児童は一人二人だけだった。私が考えるに、児童の将来についてビジョンのようなものは国家試験の結果次第でほぼ決まってしまうため、全ては国歌試験が終了してから始まるのではないかと感じた。

       

4 習熟度別学習

 個々の子どもの能力や適性などがそもそも異なるという認識から、子どもを習熟度や学力別に分化させて授業を行うことが、学習の効果や効率を高めていけるようである。教師側として、同じクラス内で様々な習熟度の子どもたちに対応する必要がないゆえに、教師の指導もより能率的にさせるのかもしれない。それに比べて日本では、習熟度別指導などの指導方法が能力別の差別・選別教育につながる恐れがあることから、その実施については賛否両論であり、一部の教師や教育学者の反応も強い。子どもの差異化に対して比較的寛容である。

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(ラッフルズホテル)

 

本当に近代的できれいな街でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。