マラウイ協力隊ブログ

  • プロフィール
  • マラウイ
  • お問い合わせ
  • 協力隊への応募から派遣されるまで
  • 最新の教員活動
  •  海外青年協力隊員(理科教育)として、マラウイ湖のほとりにある学校で活動中 30代後半から協力隊を目指して応募しました 1年を経た今、一人の教員隊員として異国の地で子供の教育に携われる喜びを感じています

    1年前の「技術補完研修を振り返る」 ~赴任後9カ月~

    マラウイに来てまだ1年は経過していませんが、訓練生活から数えて1年以上は経過しました。

    時間が経つのは非常にはやいと感じます。

     

    技術補完訓練で何をやったかと言うと、全部6日の研修で理科教師としての心構えや実験技術や模擬授業をひたらすらこなしていきました。

    1日目 実験実習

    2日目 講義(日本の教育システム等)

    3日目~6日目 模擬授業

     

     

    研修実施日

    研修項目

    1

    7月3日(金)

    実験指導

    2

    7月4日(土)

    日本・途上国の教育

    3

    7月5日(日)

    授業演習

    4

    7月6日(月)

    授業演習

    5

    7月7日(火)

    授業演習

    6

    7月8日(水)

    授業演習

     

     提出レポートを使いながら、振り返ります。

     

    1. 実験実習

    ・理科教師としての姿勢について学んだ

    理科室の整備・管理(備品含む)が乱雑であると、使いにくいことはもちろんであるが、その学校に勤務する理科教師が教師として機能していないことが考えられる。理科室を整理整頓することは非常に大事である。ガス等の火を使うことが多いので、安全に気を配らなければならない。

    ・使用後の器具等の扱いですが、使い終わったら元の場所、もしくは決められた場所に戻さなければ次に使うときが使用しづらい。まず、実験をする前に正しい場所に物品がないとその物品を探すことに時間がかかってしまいます。実験が終わったら、使い終わった物品を正しい場所に片付けなければなりません。私たちも今回、技術補完研修のため理科実験室を使用しました。前の隊次の方が棚卸用のメモや各々の棚に名前の書かれたシールが貼られていました。そのおかげでずいぶん、探しやすかったです。私も任地先の理科室では物品の整理をきちんとしていこうと思います。なくなった物品の補充もタイミングよくしないといけないと思います。薬品等がなくなった時に注文してもすぐに届くとは限らないので、実験後には次回分の薬品等も確認しておきたいと思う。

           演示実験、グループ実験、個別実験の留意点に学ぶことができた。実験を見せる方法が3種類あります。実験の趣旨によって使い分ける必要がある。物品が不足しているため、生徒達が全員できない場合は先生が教卓の前で演示実験を行って示す方法も理解できました。

     

    ・実験操作の指導点について学ぶことができた

    基本的な操作技術について、自分ではこれまで何度かしていたので大丈夫であるという過信があった。しかし、ただ操作を行うことと実際に指導するための注意点は教科書には十分に書かれていないことが多い。そのため予備実験を重ねて失敗をしやすい点や工夫した点を考えていかなければならないことがわかった。

    ・酸素・二酸化炭素・水素、アンモニアの性質作り方、集め方についてですが、教科書にも何度もでてくる代表的な実験なので自分でもできるとだろうという自信がありました。いざ、実験を始めてみると準備に時間を要したり、教科書通りに操作を行っているにも関わらず実験が成功しないというトラブルもありました。実験がうまくいかないのは実験過程で何等かの不具合があると考えます。もしくは薬品や物品に欠品があるため代用の器具等で実験を行ったことも原因として考えられる。実験中に薬品を扱うことが多いが、量や濃度もきちんと計測していく習慣を身につけようと思います。そうしないと、後で同じ操作を行っても実験が再現しない。

    ・廃液処理について学んだ

    国によって廃液処理の扱い方が違う可能性がある。途上国では十分に環境に配慮していない可能性が高いの。個々の任地国に行ってから確認したほうがよいことが分かった。

     

    2.座学(日本と途上国の教育)

    ・日本の教育は法律に基づいて行われていることが理解できた

     日本国憲法を軸に教育基本法、学校教育法等、地方公務員法等が存在する。教育課程は、各学校が、日本国憲法をはじめ教育基本法、学校教育法及び学校教育法施行規則、学習指導要領、教育委員会規則等の示すところに従い、地域や学校の実態及び児童生徒の心身の発達の段階と特性を考慮して編成されている。日本の教育法律に沿って行われているのが、とても重要であるとわかった。教科書も検定に合格したものしか使われていない。外国では、教育に関する法律が十分に制定されていない。日本人は均一な教育を受けているため、教育内容に大きな偏りは少ないと考える。

    ・都道府県・市町村教育委員会の組織・教育委員会の機構等の系統的な組織について理解できた

     ・教育課程編成・実施の法的根拠について理解できた

    習指導要領とは教育の機会均等の理念の表現を期したもので、全国的に同一レベルの教育を確保するため、国が定めた教育内容の基準である。

    教育課程とは学校教育の目的や目標を達成するために、教育内容を生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である。学校が教育課程を編成する場合、学習指導要領において、法令及び学習指導要領の示すところに従うこと、生徒の人間として調和のとれた育成を目指すこと、地域や学校の実態を考慮すること、生徒の心身の発達段階と特性並びに能力・適正・進路等を十分考慮することの4点を前提とすることが原則であると示されている

     

    3.授業実習

     授業をする方法や緊張せずにどう授業を実施するか重要であり、この4日間を通してこの点はしっかり学び改善点はたくさんありますが以前に比べてよくなったと感じます。橘先生はこの研修の意義は任国で教師として派遣されるには経験が不足している人が集めて、まずは授業をする上での心構えについて説明がありました。以下に学んだことをまとめました。

    ・大ベテランの理科教諭のノウハウを学ぶことができた

     教師は授業で教えるだけではなく、教師の背中を生徒が見て教育されていくことについても学びました。言葉で伝える教育には限界がある。言葉で語るのではなく、あるべき姿とはどのようなものか、まず見せること。実践して生徒に見せていくことで、自然と思いが伝わって、結果に納得感が増します。教育はまず自分が教師とならねばなりません生徒は教師が考えている以上に教師を観察しています。

    ・授業の方法が学ぶことができた

    授業は学習指導案に沿って展開されています。学習指導案を書くときもこの点を意識して書いていきました。そうしないと、授業の内容が本来の趣旨にそったものでないものになってしまうことが模擬授業の練習をしていくなかでよくわかりました。

    ・授業する時に緊張しない方法がわかった

     以前は人前で話すだけでも何度も緊張したことを経験してきました。その結果、しっかり話す準備をすることで緊張しないことがわかりました。今回の研修では準備にあたるところを十分に熟考しなければ授業という本番を迎えても途中で話すことを忘れてしまうことが少なかったです。この研修を受ける前に、学校で模擬授業や教育実習の現場で授業を行いました。教材研究が十分でなく、授業を行ってしまうと生徒に迷惑がかかることはもちろんですが自分としても納得のいく授業ができないので結果として納得のいかない思いが残ります。

    ・今までの自分になかった意見を他者の授業を見学することで知ることができた

    今回の研修に来ていた人は教える経験がある人やない人、教職はあるけど教えた経験がない人さまざまである。教育面で見ても、大学卒業だけの人やより専門性を持って大学院に進学して勉強した人等個々の経験がコメントに反映していると感じることがたくさんありました。

    ・先生によって同じ内容でも教え方が違う

    同じ内容でも人が変わると教え方全然違う。各々先生方の考え方が反映していると思う。先生の考え方によるその教科や教科に関する考え方が反映していると思う。集まっている人のバックグラウンド個々に異なる。それはコメントに反映していなと感じた。

    ・ 実際に模擬授業をやってみて課題が明確になった。

     授業を実施する前までは自分の授業計画に不備がないと思っていてもいざ授業を行うことで思っていなかった不足の部分に気付くことができました。次の授業でよりよい授業にしていくために何をしていけばよいのかよりか分かりました。

    ・生徒目線で考えることができた

    今回はお互いが生徒を演じたので、気になったところを質問しあえることができた。しかし、実際の生徒はここまで質問しないということを模擬授業で体験することができた。生徒は先生のしていることが間違えないと絶対的に信じているため。質問をしないだけかもしれません。

     

    4.今後の課題(研修目標を念頭に置き、自身に足りない技術・知識等に対して、今後どのように対応するかを考察する。)(2000文字程度)

     

    一番の悩みは現場での教師経験が不足しているので、トラブルが起こった時に自分1人で解決をすることができるのだろうかという不安がある。不安を解消するために先輩教師からのアドバイスや理科教師としての感性を磨いていきたいと思う。例えばテレビ、雑誌、本、新聞などに対して今まで以上にアンテナを張っておく必要がある。世の中の、目の前にある知識を貪欲に吸収したい。これらのことを背景に生徒が興味・関心を引くことができるような授業を考えていきたいと思う。日頃から科学的なニュースや新聞記事や雑誌を読み最新の情報を仕入れて、授業の中に取り入れていき生徒の関心を引き付けておけるようにしたい。

    今回の研修では単元全体をとらえるのではなく、本時に教材研究の時間を費やしてしまったため前後の理解のバランスがうまくつりあってなかった。今後は単元間のつながりが十分にできるようにしたいと思う。授業準備時に感じたことだが、「教える」という立場で予習した時の理解度は高い。今後もこれまでのような、ただ覚えようという意識で勉強するのではなく、教えるという立場で「どうすれば理解してもらえるだろうか」と考えながら教材研究に取り組まなければならない。

    しかし、勉強すればするほど知識は蓄積されていくがその反面で、学んできた知識により私の中で新たなる価値観が形成されてしまい新しい意見や考え方を取り入れていくことを阻害することも予想される。常にスポンジのような気持ちを持って、人から言ってもらえるアドバイスは謙虚に受けとめることができように努めていきたいと思う。人は誰しも自分の受けてきた教育が正しいと思う。それは任国の人たちも同じ状況がいえると考える。相手の考えを否定せず、お互いを尊重していける状況を作りたいと思います。

     

                                                                                             

     

    ワールドビジョン